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(まだ感覚が掴めないな…)
左足に噛り付きながら少年は思う。縦に裂けた左眼は先程までの輝きを失い、硬く閉ざされている
(さて、行くか…)
看守から上着も剥ぎ取るとズボンと共に着た。痩せこけた少年には大きすぎる服だったが当面の目的(空腹を満たす)をそうそうにクリアー出来たためたいして気にならなかった
ぺたぺたぺた
先程看守が歩いてきた通路を戻っていく。看守は靴を履いていたが靴はとらず裸足で歩く。
ぺたぺたぺた
暗く、音のない通路にその音はやけに響いていた………
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