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ピピピ ピピピ ピッ!
無機質な音が朝を告げる。時計を見ると7時半。ゆっくりと身を起こすと朝日が目に入り眩しい。朝日から逃れるように立ち上がるとリビングを通って洗面所に向かう。顔を洗い寝室に戻り茶色のブレザーに袖を通す。寝間着をベットに投げると柱にかけてあった黒い眼帯を取り付け、再びリビングに出る。
ビンポ~ン
間延びした呼び鈴の音にため息をつく。それでもと玄関に向かい扉を開け…
「いよ!翔(かける)!おは… バタン!!
さて、朝飯は何にするかな。
(ドンドンドンドン)
俺は自分の出来うる料理をいくつか思い出し
(か~け~る~!)
れ、冷蔵庫の中を
(あ~け~る~!)
ブチ!!
(か~ ドガン!!
「ウッセーぞ!澄鏡也(ときや)!」
扉を蹴り開け、鼻を押さえてうずくまる奴に怒鳴る。
「?お前何やってんだ?」
「は、鼻が~」
赤くなった鼻を押さえて呻いている。
鼻?あぁ、扉の近くにいたから…
「そうか。お大事に~」
そう言って扉を閉め…
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