日が変わる時…鐘は鳴る

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ボォーン…ボォーン… っという鐘の音とともに時を刻みだした金の時計塔 僕は吸い込まれるように時計塔にある大きな扉の場所へ寄った 操られるような不思議な感覚だ… すると"ガタン!ガタン!"と内側から扉を叩くような音が… 『開けろ…』 開けろ? 今たしかにそう聞こえた 『その扉を…開けろ…』 僕は謎の声に言われるがまま扉を開けてしまった… "ガチャ…ギィー…" ボォーン…ボォーン… カチカチ…カチカチ 時計塔の中はカビ臭く とても真っ暗だ… 『おっかしいなぁ誰もいない…おぉい!リンネ!……リンネ?』 たしかにさっきまで側にいたリンネがいつの間にか消えていた 僕は急いで塔の中から出ようと入ってきた扉のほうへ走った …すると "バタン!…カチン" 扉は突然閉まってしまった… 『ドンドン!リンネ! ドンドン!誰か! この扉を開けてくれ! 開けろ…開けてくれ…』 12月12日午前3時 僕はいつの間にか 寝てしまっていたようだ… 僕は時計塔から出るのをいったん諦め塔の最上階から外の様子を見ようと階段を上り始めた… 『誰か塔の前を通ったら頼んで開けてもらおう…』 何時間あるいたかな… 12日午前9時 僕は最上階について驚いた… 普通なら太陽が昇っているはずの時間なのに… 『太陽がないじゃないか!』
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