『カ〇スマンション』〔前編〕

3/3
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
…階段は汚れていたりはしたが、この建物自体鉄筋コンクリートなので、造りはしっかりしていて問題無く2Fへついた。2Fの状況は、1Fよりもマシだとは言え似た様な感じ。…!!と、その時前方に人の気配がして、見てみると背格好が似た若者2人が( ̄□ ̄;)!!。向こうも驚いたらしく、向こうから『あ~どうもっす。なんかありました?』と聞いてきた。俺らは『今来た所だし、そっちの方が探索してるでしょ?逆に何か無かったの?』と聞き返すが特に何もないらしく、しばらくの雑談の後、合同で探索する事になった。こういった不特定多数の人間が集まるスポットでは、こうゆう出会いもあるのだ。そんな訳で計6名になりパワーアップしたオレらは、怪しいドアは蹴破り気味の悪い場所は『おらぁ~っ!』とか怒鳴りながら、かなりのイケイケ状態(笑)!群衆心理とは恐ろしい。人数が増える程、気が大きくなってくる。結局全フロア探索するも、特に幽霊との遭遇もなく(てか、無くていい(笑))兄ちゃん達とも別れて、オレらも帰路についた。もう、すでに空は明るみをおびはじめていた。その時気付いた…確かに、カラスの数が凄いのだ。建物にも森にもワラワラといる。それが『カ〇スマンション』と呼ばれる由来なんだと。奴らの鳴き声が『また…来いよな』そう鳴いてる様な気がして立ち止まる。ふと建物を見ると、朝日を浴びて不気味に光輝いていた。後日、またここには来る事になる~前編・おわり~
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!