初めての肝試し

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時が立ち、その時の記憶も薄れて来た頃、小学校4年生になっていたオレらは、家から近いその霊園で肝試しをしようと言う事になりました。昼間に下見をして、コースまで作成して気合い十分で夜11時頃に出発。時間が時間なんで、みんな親に話しはしてありましたが、子供らだけじゃ心配だと仲の良い近所のおじさん、おばさんもついて来てくれました。少し興ざめしながらも、いざ出掛ける時になると皆テンション高い(笑)!この時間に出歩く事が無い為、意気揚々と霊園へ。ただ、おじさんは具合が悪いらしく、ついて来たのはおばさんだけ。あっと言う間に現地へついた。当然門はしまっているので、塀を登り小さい門を開放。(不法侵入確定!)おばさんは外にいるとの事なんで、みんなで固まって昼間に決めたコース通りに進む。さすがに夜の墓場は不気味だ。しかしみんなの手前、お互い『全然こわくねぇよな~』とか言ってるし(笑)。正味10分位の道のりも中盤にさしかかった頃、横目に何か映った。『おめぇさん達、何してんだい…』真っ暗だったので、認識するまで時間がかかったが、声の方を向いてみるとそこにほっかむりを被った農民が!(@_@;)人らしいのだが、あり得ない場所・時間・シチュエーション…。全てが重なり、オレら大爆笑で猛ダッシュ!腰が抜けてる奴もいたが、放ってとにかく逃げた。
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