未確認飛行物体

1/1
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ

未確認飛行物体

小学校2年生の夏休みも、もう終わろうかと言うある日の出来事。日中オレと友達は公園へ向かう為、仲良く並んで道路を歩いていた。その時、真上を銀色の丸い物体がゆっくりとオレらを追い抜いて行った。進行方向は同じで、しかも真下から見てるオレら。青い空に銀色の丸いお盆の様な物体が異様に見えた。友『あれなんだ~?』俺『あれは、ユーホーっちゅう奴や!待て、コラー!』オレらは手に石を握りしめると、投げながら追いかけた。しかし、届かぬ上に速度もある。なぜ、いきなり石を投げながら追いかけたのか?…きっと上空を悠々と飛び去る訳の分からぬ物体に対して悔しかったんだろう。何日か前にニュースで、アマゾンの未開の部族の写真が出てた。撮影するヘリコプターに向かって、指を指しながら弓矢を構えていた。今考えると、子供にとってはそんな存在だったんだと思う。結局、真上を見ながら全速力のオレら。物体は飛び去り、横にいた友達はいなかった。『連れてかれた?』とは思わなかったが、後ろを見ると友達が転んで泣きべそをかいていた。~終わり~
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!