51人が本棚に入れています
本棚に追加
「…今回の国籍不明機の攻撃で亡くなった練習生たちは、戦死扱いになるんでしょうか…」
音姫がぽつりとつぶやいた。
「…お偉いさん方が考えることは分からないけど、こんな事件は隠したいでしょうね。自慢の防空システムを軽々とすり抜けられて、不明機に侵入されたんじゃ…。おそらく、訓練中の事故、という名目で処理されるかもしれないわね」
舞佳と音姫がコーヒーを少し飲むのと同時に、
『朝倉音姫二尉、基地司令がお呼びです。管制塔へお越しください…繰り返します…』
音姫が放送で呼び出された。
「悲しんでる暇は無いってことね。…部下を失って辛いかもしれないけど、頑張って来なさい」
舞佳が音姫の肩をポンと叩いた。
最初のコメントを投稿しよう!