夜桜

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バイトのお陰ですっかり日は暮れて 1人歩いていると (井上だ… また泣いてる…) 「よっ」 「な、なんや アンタか…」 急いで涙を拭く 「なんで泣いてたの?」 「何でもないわ! アンタに関係ないやろ!」 「まぁ確かに でも気になったから…」 気まずい雰囲気になったな… 「アンタ 何してんの?」 「俺!? いや… バイトの帰りだけど」 「ふ~ん ここの桜… 綺麗やね」 「えっ あっ… うん…」 「まぁここら辺痴漢とか出やすいから 気を付けて帰りなよ?」 「大阪の女なめんなよ! そんなんにひっかからへん!」 「そっか…」 「桜木 輝… 桜井 光」 ボソッと何を言ったが聞き取れなかった 「えっ!?」 「何にもあらへん… じゃまた明日学校で!」 「あっ、うん…」
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