ブラウンの魔法

5/7
前へ
/318ページ
次へ
ブラウンの瞳が、俺を鋭く射抜く。心まで届くような。 「もう行くから、」 「え…!神崎先輩…!」 「………なによ。」 行かないで、行かないで。 ――そう言えたら、どんなにラクなんだろうか。 言葉が、出てこない。 まるで、何も話せなかった、あのときみたいに。
/318ページ

最初のコメントを投稿しよう!

724人が本棚に入れています
本棚に追加