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その後、授業は無事に終了した。
恵子「あのぉ、志貴くんは今から職員室にきて下さい。」
慶一「えっ!?分かりました。」
それだけ聞くと恵子先生は教室から出て行ってしまった。
杏子「ねぇ、慶ちゃん何かしたの?」
慶一「何もしてない!しかし、何故呼ばれたのか…」
全く分からん!
しかし、行かないと恵子先生が泣いてしまうかも知れないので俺は杏子をシカトし、教室を出た。
そして、職員室に居るわけだが、何故だ!?
何故校長室なんだ!?
まぁ、校長室と言っても、校長は居らず居るのは俺と恵子先生のみだ。
恵子「えっと、さっきはありがとうございましたぁ。助けて貰っちゃって……グズッ…私…フェ…先生なのに………うわあぁぁぁぁあん!」
マズイぞ!
先生が大泣きしている!
幸いな事にこの校長室はバッチリ防音がされていて外には聞こえない。
慶一「いえ、当然の事をしたまでですが…泣かないで下さい!」
そう言って俺は恥ずかしながらも先生を優しく抱いた。
べっ、別にやましい事なんて考えて無いんだからねっ!
先生は未だに俺の腕の中で泣いている。
慶一「先生………俺は先生の笑った顔が好きです。ですから泣かないで笑って下さい。」
そう言うと、先生は泣くのを辞めて、まだ涙がたまった目で俺を見てきた。
止めて下さい!正直…堪りません!
恵子「ありがとう…何だかスッキリしました!」
ニッコリ笑った先生はとても可愛かった。
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