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その後、教室に戻ると杏子から質問攻めにあったが、黙らせるのには苦労しなかった。
杏子「ねぇ?先生と何してきたの?話だけ?ねぇってば!」
慶一「杏子?良いことを教えてやるよ。俺は静かな女の子が好きなんだ!」
杏子「っ!………じゃあ、静かにする!」
と簡単に静かになる。
全く、単純な奴だ!でも…そう言うところは嫌いじゃない。
しかし、他の女子生徒まで静かになるのはどうしてなのだろうか?
慶一「トイレ行こうっと」
と教室を抜け出してきた。
まぁトイレに行くと言うのは逃げるための口実でしかなく、単にサボった訳だ。
俺は今、屋上のベンチに座って空を仰いでいる。
すると、今は授業中にも関わらず、屋上のドアが開いた。
?「あら、先客が居たわ!珍しい。」
ん?と顔をドアの方に向けると、そこには金髪のツインテールを揺らしながら近づいてくる少女がいた。
慶一「やぁ、君もサボったのか?」
?「まぁそんな所ですわね。貴方は?」
慶一「君と同じさ。ところで、名前聞いても言いかな?」
?「そうでしたわね。わたくし、西園寺かのこですわ。そう言う貴方は?」
慶一「あぁ、聞いといて名乗らないのは失礼だな。俺は志貴慶一だ!ヨロシクっ!」
と俺は営業スマイルをかのこに向けた。
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