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すると、かのこの頬がみるみる紅色していった。
かのこ「(この笑顔は反則ですわ!何て顔をして笑うのかしら…)」
慶一「おい、どうした?ぼぉーっとして?顔が赤いぞ。」
大丈夫なのだろうか?
熱でもあるんじゃ!?
そんなことをかんがえていると、授業終了のチャイムが鳴った。
慶一「やべぇ!次の授業、恵子先生の授業だった!んじゃな、かのこ!お前も遅れんなよ?」
と、大急ぎで屋上をでた俺だったが、途中で杏子に捕まり、授業ギリギリで教室に入ったのはまた別の話。
屋上に一人取り残されたかのこはさっきまで慶一がいたベンチに座り、空を眺めている。
かのこ「はぅ……慶一…あの笑顔をもう一度見たいわ…何組なのかしら?調べて押し掛けてやるわ!服部!」
服部「はっ」
服部と呼ばれた男はどこから来たのか、かのこの前に膝まづいている。
かのこ「さっきの男を調べなさい!次の授業が終わるまでよ。行きなさい!」
服部「御意」
と言い残し姿を消した。
再び一人になったかのこは不敵な笑みを浮かべ屋上を出ていった。
かのこはこのあと教室に戻り真面目に授業を受けていたのを、クラスメイトは不審に思って居たそうな。
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