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途中、紫が俺の肩を押す力を少し和らげた。
「大丈夫よ。
今直ぐ、この場で死ぬって訳じゃないもの。
まあ、運が悪くて死ぬだけだから、気楽にやりなさいな。
それじゃあ、さようなら」
紫が手を俺の頭に置きぐいっと空間の隙間に押し込む。
俺の視界が暗転する。下に落ちると思っていたが、ふわふわと無重力を漂っているような感覚。
何だか気持ち悪くなって、不意に吐き気を催した。
もう限界というときに視界が開けて、地面に落ちた。
取り敢えず助かったと言う極度の安心感から、俺は意識を失った。
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