326人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなとき、急に私達の存在が二人には大きな鍵となった。
親権だ。
私と円、セットでどちらに移るか…。
正直、どっちでもいい。
母にとっての親権は、莫大な養育費を父から請求し、自分は欲望のまま生きること。
父はそんな母に莫大な養育費を払いたく無いだけ。
第一、父の側に行けば私達は蚊帳の外だ。
私と円には父と遊んだ記憶が無い。
寧ろ、母とも無い。
隣町の玩具屋で、楽しそうに知らない子供に玩具を買う姿を見かけた。
最初のコメントを投稿しよう!