孤独

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茜「なにが母親よ。子供の小遣いケチってまでヴィトンやシャネルに何百万も継ぎ込んでいる癖に。 私らなんて全てアウトレットよ。 それの何処が母親と威張れるの?」 母「…。」 黙りこんだ二人は向かい合って頭を垂れた。 茜「所詮、私達はただのお荷物でしょ。 どちらにせよ一緒なんだから好きにして。」 空になったグラスを流しで軽くゆすいだ。 茜「うるさくて眠れやしない。 喧嘩するなら明日にしてくれる?」 気が付けば時計の針が12時にかかる所だった。
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