孤独

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円は一人で寂しいかもしれないけど、睡眠だけは取らさないと、と思い帰宅時間を円が寝る頃にしている。 スゥスゥと寝息を立てる円の柔らかい髪を優しく撫でた。 隣の自分の部屋に戻る2階の廊下は、相変わらず喧嘩をしている両親の声が響いている。 親権やら…養育費やら…。 正直、私はどちらにも着いて行きたくない。 円も同じだ。 父は母以外の女と不倫をし、そこに子供まで作っていた。 不倫相手は今までたくさんいた。 中でも今の女が一番らしい。
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