朝露が光る夜明け

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あれから数日。 目立ったいじめらしきものは終息していた。 弥生曰く、あれは私への「威嚇」。 涼子がここでのボスザルと私に焼き付けるため。 ――関われば同じ目に合う。 そう言う馬鹿げたたことだと。 正直、くだらない。 転校初日に感じたこと。 クラス中が他人との関わりを怖がってる。 転校生となれば、質問攻めに合うとかマニュアル的な行動が起こると思いきや、全く無い。 弥生「一応、あなたが何も事を起こさないかを見張ってるんじゃないかしら。」 茜「なにそれ。…馬鹿馬鹿しい。」 クラスで唯一話をするのは委員長とその友達の無口な延友春菜〈ノブトモハルナ〉の二人のみ。 別に友達が欲しい訳じゃないし、他のクラスメイトには興味がない。
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