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暗い気持ちで学校へ向かう。
歩いてる途中で誰かに声をかけられた。
「麻友!!」
振り返ると瞬くんだった。
「おはよう」
『...おはよう』
私の異変に気づいた瞬くんは首を傾げた。
「どーしたの?」
『なんでもないよ。』
「なんかあるっしょ。よかったらオレに話してよ。」
『...変な夢を見たの。車にひかれる。…すごくリアルだった。起きたら、すごく汗かいてて、涙出てきて...』
瞬くんは何も言わず聞いてくれた。
『...なんかゴメン。夢のことなんかで泣いて。自分でもよく分かんない。…でもすごく怖かった最近、同じような夢をよく見るの。』
「...そうなんだ。オレもよく同じようなの見るよ。オレは何かに向かって飛び込んでく夢。赤い何かが見えるんだ。」
その後、瞬くんがあの懐かしい笑顔で言った
「夢なんだから気にしなくていいんじゃね?大丈夫だよ!」
私はその笑顔に救われた気がした。
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