102777人が本棚に入れています
本棚に追加
先生の話も終わり、学校は午前中で終わった。
『海斗!帰ろっか!』
母親が俺に手招きをする。
チッ!恥ずかしいじゃねぇかよ!!
帰ろうとした時
『海斗君!!』
橋本先生!
「橋本先生!!」
橋本先生には俺は満面の笑みを見せている。
『海斗君、入学式が始まる前に先生に手を振ったでしょ?先生と海斗君はどっかで会ったかなぁ?』
先生が俺を忘れているかもしれないと、申し訳なさそうに聞く。
「え~っと・・」
すかさず父親が割り込んだ。
『先生すいませんね!海斗は今日、朝から寝呆けてるんですよ。明日から二十歳とか言ってるくらいだから。気にしないで下さい!』
『え?海斗君は明日から二十歳なの?フフ♪かわいいね?二十歳になったら、先生海斗君にその話してあげるね?』
先生はこの年の9月に死んでしまう・・。
やべっ・・
涙・・
『海斗!?どうした!?』
父親が俺に目線を合わせて心配そうに、自分の袖で俺の涙をふいてくれた
オヤジ・・
先生・・
やべぇ・・
だせぇよ。俺は。
最初のコメントを投稿しよう!