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『海斗?帰ってるの?』
母親が俺の部屋に向かって叫んでいる。
「あぁ・・」
チッ!めんどくせぇぇ!!
『魚焼いてるよ?!』
「あぁ?魚!?」
やっぱ魚かよ・・。
明日は俺の誕生日だぜ?
俺は部屋から出て母親に叫ぶ。
「また魚かよ!!明日は俺の誕生日だぜ?なんか肉とかねぇの?気きかせろよ!!」
『二十歳になるんだよね。ちゃんと覚えてるよ。海斗が二十歳ねぇ・・。早いなぁ』
何ひたっちゃってんの?
「うるせーよ。」
母親は慣れたのか特に言い返してこない
『食べないの?!』
俺は、なんでイラついてんだろう。
でもむかつくんだ。
「つーか、お前うぜーよ!まじむかつくんだけど。つーか、女作って逃げるような男の子供なんてなりたくなかったよ。あんたも男見る目ねぇんだな。」
母親は、食い縛っていた。
泣くのを我慢している。
カタカタと肩を震わせ・・。
なんで何も言わねぇーんだよ!!
「バカじゃねーの!?」
俺の暴言は度を越していた。
自分でも分かるんだ。
だけど止まらない。
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