何かが起きる!!

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俺の記憶では父親は俺が小学校1年の夏に突然消えた。 女作って逃げた。 そう思い出したのは中学生の時。 父親の顔さえ覚えてない。 母親は俺を1人で育てたって周りから同情されてる。 団地の情報は早いんだ。 中学生の時から俺は近所のオバサン達に言われ続けた。 『お母さんを大事にしてあげなさいね?アナタを1人で育ててるんだから。』 まじ、うぜぇよ。 それってさ、俺達家族をバカにしてんだろ? 哀れみの目で俺達を見て、可哀想、可哀想って、いつ俺が可哀想なんだよ。 母親だって、自分が逃げられたんだろ? 自業自得なんだよ。 俺は、こんな家に生まれたくなかった。 だから、俺は明日から家を出る。 母親に言うつもりはない。 言ってどうなる? どうもならねぇよ。 俺は1人で生きていくんだよ。 家族なんていらねぇ。 作らねぇ。 見たくねぇ。 幸せな家庭なんて俺には考えられねぇよ。 バーカ。 この家を出たら、二度と母親の顔も見なくてすむ。 まじ、せーせーするよ。
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