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『次のニュースです。
あのエッグマンがまたGUNの基地に侵入したようです』
アナウンサーの言葉に僕は画面を見つめた。
またドクターがなにかしようとしているのだろうか。
『GUNはなにも盗まれていないと言っており、被害も報告されていません』
なにか臭う。
あのドクターがなにもなしでわざわざGUNに侵入する筈がない。
「ありがとう、もういい」
「はい」
僕の言葉にレインはテレビの電源を切った。
しばらく考えているとレインがパンを抱え直し、僕の方を向いた。
「大変なことに、なってましたか?」
「……いや、問題ない」
「では、行きましょうか」
彼女に頷き、僕たちは酒場を後にした。
「ソニックー!」
空に青い機体が横切った。
オレは足を止め、その機体に乗っているだろう人物に声を張り上げた。
「テイルス!どうだ?」
「こっちは大丈夫みたい」
オレの隣りに機体を着地させた。
「ソニックー!!」
テイルスの後部座席から飛び降りてきたのはエミーだった。
「今回は私も闘うからねっ」
「おいおい、大丈夫か?」
「乙女の底力見ててっ」
エミーはウインクを決め、ハンマーを肩に担いだ。
……大丈夫そうだ。
「でも、エッグマンはなにを企んでるんだろう」
機体から下りたテイルスは考え込みながらオレたちの方へと歩いてきた。
「さぁな!ま!オレがまた阻止するけどな」
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