再会

3/12
前へ
/96ページ
次へ
「君は…」 「なんて顔してんだよ! ちゃんと、会えたな」 二人の目の前には青いハリネズミ、ソニック・ザ・ヘッジホッグがいた。 「再会を喜びたいが、今はそれどころじゃなさそうだぜ」 ソニックが目線を煙が上がる街中に移す。 「あ、レイン!オレとシャドウが居るから、もう大丈夫だぜ!」 「…はいっ」 親指を立ててポーズを決めたソニックを見て、どことなく心が落ち着いた気がした。 安心、その言葉とは少し違う気がするが、確かに、不安は消え去っていた。 「シャドウ、テイルスたちも来てるんだ、二手に別れよう!」 「……ふん、いいだろう。 僕はこの道を左へ行く」 シャドウの顔は微かに微笑んでいて、再会の嬉しさが隠しきれていないようだ。 「OK!また後でな!」 そう言った次の瞬間には、ソニックは走り出していた。 もう、そこには誰も居なくなっている。 「……君は」 「私も行きます」 「そう言うと思った」 走り出したシャドウを追って、レインも駆け出す。 置いていかれるかと思ったが、シャドウは気をきかせているのか走るスピードは彼にしては緩やかだった。 α
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加