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「君は…」
「なんて顔してんだよ!
ちゃんと、会えたな」
二人の目の前には青いハリネズミ、ソニック・ザ・ヘッジホッグがいた。
「再会を喜びたいが、今はそれどころじゃなさそうだぜ」
ソニックが目線を煙が上がる街中に移す。
「あ、レイン!オレとシャドウが居るから、もう大丈夫だぜ!」
「…はいっ」
親指を立ててポーズを決めたソニックを見て、どことなく心が落ち着いた気がした。
安心、その言葉とは少し違う気がするが、確かに、不安は消え去っていた。
「シャドウ、テイルスたちも来てるんだ、二手に別れよう!」
「……ふん、いいだろう。
僕はこの道を左へ行く」
シャドウの顔は微かに微笑んでいて、再会の嬉しさが隠しきれていないようだ。
「OK!また後でな!」
そう言った次の瞬間には、ソニックは走り出していた。
もう、そこには誰も居なくなっている。
「……君は」
「私も行きます」
「そう言うと思った」
走り出したシャドウを追って、レインも駆け出す。
置いていかれるかと思ったが、シャドウは気をきかせているのか走るスピードは彼にしては緩やかだった。
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