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4「ねぇ、さっきはなんで逃げたのー?」
1「なーんか、知ってたり…する?」
他の女の子を守るようにシャドウとナックルズが前に出る。
シャドウ「悪いが、その質問には答えられない」
レイン「何も知りませんからね…」
困ったように首をかしげたレインにNO.4が再び問う。
4「ホントにぃー?」
レイン「本当に、です」
二人の会話を黙って聞いていたNO.1が4の隣りに並ぶ。
1「嘘、だな?」
レイン「いいえ」
1「ま、取りあえず連れてくか」
4「えー…わかったー」
二人が構えをとるとシャドウとナックルズも構えをとる。
ナックルズ「おいコウモリ女!その二人連れて先に行け!」
ルージュ「行けって…どこによ!?」
ナックルズ「どこでもいい!」
シャドウ「街にまだ取り残されている村人が居るかもしれない、見回ってくれ」
ルージュ「………わかったわ」
ルージュは苦い顔をした後、エミーとレインに向き直った。
ルージュ「行きましょ」
エミー「う、うん」
レイン「大丈夫なのですか?」
ルージュ「大丈夫よ、きっとね」
ルージュはウインクを決め、道を見つめて走れることを確認した。
レインはシャドウとナックルズを振り返り、声をかける。
レイン「シャドウさん、その角を曲がったとこが、パン屋さんです」
レインが何を言いたいのか、シャドウにはわかったようで小さく口元に弧をかいた。
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