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土埃が舞う中、シャドウは中に居るだろう二人から目を逸らし、むせて咳こんでいるナックルズに視線を移した。
シャドウ「今のうちに行こう」
ナックルズ「コホッ、はぁ!?アイツらまだくたばってないぞ!?
誰かさんが手加減したせいでな!」
ナックルズの言う通り、シャドウのカオススピアはリングの力を解放しきらず、半分ぐらいの力しか出してなかった。
シャドウ「土埃を巻き上げれば十分だ、行くぞ」
痺れを切らしたようにシャドウはナックルズの腕を掴んで、走りだした。
そして、角を曲がる。
そこにはいつものパン屋があった。
パン屋の横の路地に入る。
ここはレインとシャドウが人の賑わいを避けて通った時の道だった。
ナックルズ「な、なんでやらないんだよ!?」
シャドウ「僕たちだけでは勝てる確率が下がる。
それに、彼らは少なくとも四人いる。
あこに二人しかいなかったということは、違う所にもう二人いるということだ」
説明しながら走るシャドウの背を見失わないようにナックルズも連いて行く。
ナックルズ「で、どこに向ってんだ?」
シャドウ「教会だ」
ナックルズ「教会?」
シャドウ「あぁ、おそらく、レインたちもいるだろう」
ナックルズ「ホントか!?」
ナックルズはどこか安心した顔でシャドウに続くように走るスピードをあげた。
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