新しい道

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中は光が差し込み、何席もの長椅子が照らされていた。 もうボロボロのその教会は天井には穴が開き、壁には亀裂が… 長椅子も所々壊れている。 とても人がいるとは思えない。 「Hey!誰か居ないのか?」 居ないとわかって声を張り上げたソニックは自省気味に肩をすくめた。 だからこそ、返事が返って来た時はかなり驚いた。 「はい、どちらさまですか?」 「へ…?」 自分から声を張り上げといて、その反応はないのではないだろうか。 ソニックは自分でそう思いながら、声をかけてきた女の子へと視線を移した。 ハリネズミだ、自分と同じハリネズミだった。 ただ、その髪は金色で瞳は空のようなスカイブルー。 長い髪は腰まである。 「ちょっとこの街を通りかかったからよったんだ」 この教会にもな、と付け加えてソニックは微笑む。 「そうですか、私 レイン・ロウ・スカイ です」 はじめましてと差し出された手をソニックも握り返す。 「オレはソニック・ザ・ヘッジホッグ! よろしくな!」 α
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