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「あ、おはようございます」
「!」
かけられた声に扉の方を見ると、ハリネズミの女の子がいた。
それでも状況が掴めずに女の子を見つめる。
「大丈夫ですか?
いきなり空から降ってきたんですよ」
「空…」
彼の呟きにレインは「はい」と返事をし、木の箱の上に水の入ったコップをおいた。
「私、レインです。
レイン・ロウ・スカイ」
「……僕の名は
シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」
その名にレインはきょとんとシャドウを見つめた。
ミドルネームがソニックと一緒だった。
ソニックが探している仲間というのは彼ではないだろうか。
「…はじめまして、痛いとこはないですか?」
レインに言われてシャドウは改めて体を見回した。
そういえば自分は空から落ちてきたらしい。
どこか折れていても不思議ではない。
「……なんともない」
「それはよかったです」
色々とおかしな点はあるが、今それを彼女に聞いたとこで欲しい答えは返って来ないだろう。
だから、今返ってくる質問をした。
「ここはどこなんだ?」
「ここは、砂漠にあるオアシスの街"ラーク"です」
聞いたことのない街の名だった。
本当に自分はどうなったのだろうか。
スペースコロニー・アークが地球に迫り、それをくい止めるためにカオスコントロールを使って…
それから?
長い間、眠っていた気がする。
「僕がここへ落ちてきたのは?」
「二時間くらい前ですよ」
なら、眠りながら、地球のこの場所に落ちたのだろか。
α
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