新しい道

8/11
前へ
/96ページ
次へ
「あ、おはようございます」 「!」 かけられた声に扉の方を見ると、ハリネズミの女の子がいた。 それでも状況が掴めずに女の子を見つめる。 「大丈夫ですか? いきなり空から降ってきたんですよ」 「空…」 彼の呟きにレインは「はい」と返事をし、木の箱の上に水の入ったコップをおいた。 「私、レインです。 レイン・ロウ・スカイ」 「……僕の名は シャドウ・ザ・ヘッジホッグ」 その名にレインはきょとんとシャドウを見つめた。 ミドルネームがソニックと一緒だった。 ソニックが探している仲間というのは彼ではないだろうか。 「…はじめまして、痛いとこはないですか?」 レインに言われてシャドウは改めて体を見回した。 そういえば自分は空から落ちてきたらしい。 どこか折れていても不思議ではない。 「……なんともない」 「それはよかったです」 色々とおかしな点はあるが、今それを彼女に聞いたとこで欲しい答えは返って来ないだろう。 だから、今返ってくる質問をした。 「ここはどこなんだ?」 「ここは、砂漠にあるオアシスの街"ラーク"です」 聞いたことのない街の名だった。 本当に自分はどうなったのだろうか。 スペースコロニー・アークが地球に迫り、それをくい止めるためにカオスコントロールを使って… それから? 長い間、眠っていた気がする。 「僕がここへ落ちてきたのは?」 「二時間くらい前ですよ」 なら、眠りながら、地球のこの場所に落ちたのだろか。 α
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!

53人が本棚に入れています
本棚に追加