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「あのー…」
考え込んでいたようでレインをほったらかしにしていた。
シャドウは再びレインに目を向ける。
「ソニックさんに、会われますか?」
「……会えるのか?」
どんな顔をして会ったらいあかわからないが、会えるのなら、と思う。
レインはシャドウの声に嬉しそうに笑い、返事を返した。
「今日、この教会に寄られて「また来る」とおっしゃってましたよ」
「そうか…」
どうやら彼らも無事なようだ。
なら別に『会いたい』という訳ではない『会えれば』なだけだった。
「是非、会って下さい」
「?」
彼女の顔を見返すと、彼女はニコリと笑った。
「とても、心配されていました」
「………」
それもそうだろう。
宇宙で消息を絶ったんだから。
普通なら助からないだろう。
なぜ助かったかはわからない。
カオスエメラルドがなにかの作用を及ぼしたのだろうか。
「よければここに居て下さって結構ですよ」
「!」
レインの言葉にさすがのシャドウも目を見開いた。
こんな得体の知れない奴をおくというのだろうか。
「と言っても、雨と風がしのげるだけで、家とは呼べませんけど」
レインの言葉にシャドウは辺りを見渡した。
確かにあちらこちらの壁にヒビが入り、崩れ落ちそうだ。
「君はいいのか」
「構いません、私も暇ですし」
そう言ってレインは立ち上がり、扉へと向って歩き出した。
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