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アリスは少年を愛した。
少年は狂気には
堕ちなかった。
少年はみんなに
優しかった。
アリスはそれを
怒り嘆いた。
ウサギは語った。
「まだ気付かないの?
君が周りを
気にかけるたびに
アリスは人を
何れは己を
いつしか君を
憎むようになるんだよ。
君の力を過信しない
ほうがいい。
君が守りきれる
者なんて
たかが知れているんだ。
君が本当に欲しいのは
君がほんとうに
守りたいのは
いったい誰なの?」
(泣ク、泣ク、ソシテ亡ク。)
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