61人が本棚に入れています
本棚に追加
◆cloud
少女は
朝露が残る草原に
裸足でたってた
流れる雲は
いつだって
彼女を追い越して
行方知らずの彼らは
どこから来たのかも
どこへ行くのかも
わからないけれど
彼らは常々
留まることを知らず
自由を感じている
両手を広げたら
風を感じて
目を閉じたら
自由の断片を見つけた
このままでいたいと
彼女が願ったとき
雲は優しく
彼女を撫でた
「
ぼくらは
どこまでだって
ゆけるんだよ
」
最初のコメントを投稿しよう!