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基本的に先生受けの良い彼女だが、一風変わった教師の彼はやはり苦手視しているようだ。
そうこうしている内に、みっこが此方へと走ってきた。
「三春ごめんね、おまたせ! あ、仲ちゃんだー!」
「……おう」
「タバコ吸ってるー! ダメじゃん、もぉ!」
にこやかに挨拶をするみっこに圧倒されたのか、歯切れの悪い返事をする仲堀。
眉間にシワを寄せて小さく溜め息を吐くと、携帯灰皿に煙草をねじ込む。
さっさと行け、と言い投げて職員室へと帰っていった。
(逃げたな…)
どうやら彼女は仲堀のことを気に入ってるようだ。
良い子なのだが、男好きで、若干ブリッコの気があることが璧に瑕というか。(本人は全くの無自覚だ)
「あー、行っちゃった。じゃー行こっか」
みっこがあっけらかんと言うので、私たちも理科室へと向かった。
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