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「いゃね?結構な前にも君みたいな機械を持った人が来たんだよ」
「ひふぁい?‥‥あぁGPSね」
お婆さんはテーブルの上に置いてある小型の機械を指差した。少年はまた聞き返す
「ちょっと聞きますけど、その人は帰って来た?」
「さぁね、私にゃ判らないよ」
「あっそう‥」
「お客さんも樹海に行くんですかい?それ登山バックだろう?」
「ん?あぁ、ちょっとね」
「‥‥間違っても人生無駄にするんじゃないよ?まだ若いんだからね?」
「判ってますって、まだヤル事がありますから‥」
「‥‥そうかい‥」
お婆さんは渋々と立ち上がり、厨房へと入って行った。少年は出された料理を口へと詰め込み、荷物を持って立ち上がった
「おばちゃん!勘定お願いします!」
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