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数時間後
「ハァ‥ハァ‥なぜ?」
周りは暗く、空には星が輝いている。月が笑っているようだ‥‥少年が座っている
息切れを整えるその手には未だ砂嵐の画面が続く機械
「おかしいだろ、こんなに歩いて直る気配すらしないって‥」
大きく息を付いて空を見上げると暗く染まった空が‥‥森のどこから聞こえる鳥の鳴き声が不気味だ
「‥‥クソ!ちゃんと説明書見とくんだった!‥最低限使えればいいと思ってたのが間違いだな‥」
少年は両手を上げて後ろへと背負っていたバックを枕にして寝そべる。そして片手でポケットに手を入れ‥‥小さな箱とライターを取り出した
「‥‥僕は二つの悲しみがあっても一つの喜びのために生きています‥か‥」
口に短い棒をくわえ、先端に火を付けた‥煙りが立ち上ぼって行く。少年は目を閉じた
(‥‥無駄に動いちまった‥‥地図もない、コンパスもない、GPSも動かない、携帯は充電切れだし、食料は三日分、時間帯は8時から9時過ぎってとこか……モンスターに会わなかったことが唯一の救いだな‥)
……少年は目を開けた……煙りを吐く…雲を作るように塊が上がっていく……暫く気持ちを落ち着かせると、木々の擦れる音と共に水が流れる音が聞こえた
ガバッ!と起き上がる!素早く荷物をバックにしまい!口に煙りを立ち上ぼらせる棒をくわえて早々と走り始めた
(水さえあれば!)
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