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少年には自信があった
足元に置かれた大剣を囮に、襲われた時は違う武器を出して使うつもりだ
いくら武器が通じない相手と言え……情けない話だが逃げ切れる自信はあった
……魔法を使えればより一層戦略は広がるが、少年にはそれが出来ない理由がある
巨大な熊と美しい白銀の狼の二匹は川で寝そべる少女へと近寄る、勿論、少年への警戒を怠らず、狼はチラチラと少年を横目で見ていた。少年も警戒を怠っていない
(目的はなんだ‥裏の奴等にしては俺相手に甘い考えだし‥‥行方不明の奴等に関係してるのか?‥魔獣士の実力は‥どー言った理由か知らないが古代の最上級危険度クラスのモンスター二匹連れてる時点で‥大十三高魔導師クラスに匹敵する可能性が‥って、本当に絶滅種か?)
自分の考えに疑問を持った少年は最早、月明かりしか頼れなくなった森の中で、夜目を効かし、目を細めて注意深くその絶滅したと言わる魔物を見つめた
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