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「…何がだ?」
「…樹海で魔物が活発化しているから?その調査、出来るなら解決…」
「それがどうした?特段珍しくないだろうに」
「…なして帰ってこない?最初に行った奴は?」
「三か月程だ、何かあったと見た方がいいだろうな」
「GPSは?流石に残念な頭じゃなけりゃ持ってってんだろ」
「行った奴らは皆持っていっとる」
「そんじゃお前らが馬鹿なんか?」
「…言いたいことは大体わかるが、ハッキリ言えクソガキ。先に言っておくが調査に行った輩はそれなりの実力者だ」
「ならなして帰ってこない。今やこの国じゃ樹海は観光地じゃえ?キャンプ場さえある、遊歩道もな、モンスターっつっても国が昔から管理してる区域だで?すった危険な物はいない…」
「確かにおかしいとは思うが…国からの依頼だ。馬鹿なことに金を掛けるのはなんら変な事は無いと思うが?」
「報酬、帰ってこない奴等、調査理由…割にあわねぇ。なんじゃこの報酬の額?上級魔物5匹分だぜ?高すぎる、なのに調査理由が魔物の調査?この国の樹海で危険なのは熊だけじゃ、モンスターでもない動物え?……どう考えてもギルドランク上級者がやるような依頼じゃねぇ。こりゃ初心者がやるような依頼じゃぞ?」
「詳しくはこっちもわからん。国から正式な依頼が来たのは三か月程前。その時での報酬はそれなりの額ではあったものの徐々に上がっていき今やこの額だ。確かに難易度と報酬は割にあわんが…」
「上級者ならサバイバルの知識は専門者とまでは言わんがあるはずえ、帰って来ない理由がわからんわな。こんなおいしい仕事そうそうないんに…なんか噂あるか?」
「なんでも自殺しようとした輩がボロボロな姿でキャンプ場まで逃げてきたとか、ツアー参加者も被害にあったと。管理者までも手に負えなかったと聞いておる。討伐隊を結成して魔物を駆除したらしく成果はあったものの被害は大きく、一般人の被害は減らず。ギルドに泣きついた…聞いたのはこんな所だ」
「ん~…初めてきいたな」
「ニュースには出ていないだろうな、お決まりの情報統制だ」
「なるほど…」
「とにかくこちらとしてもこれ以上の被害は避けたい、この依頼は早々に破棄するつもりだ。悪いがこれはやらせん」
「あっそ、まぁ俺も気になったすけ聞いただけじゃ、危なそうな依頼はやるつもりねぇよ」
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