秋~陽の照る日~

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「それしかねぇよな。結果がどうなろうが、それしか……」 「この『ヨウちゃん恋愛成功のために集まる会』の会合もこれで最後かな……物語の終焉が近いね!」 この集まりにそんな名前があったのか!?知らなかった。 「大学祭で決める。 じゃないといろんな人に申し訳が立たん」 「結局は上手くいくと思うよ!」 「俺もそう思う。ここまできてダメでしたじゃあまりにも残酷すぎる……」 2人とも俺に励ましの言葉をくれる。 それだけで結構気分が楽になった気がした…… 「ありがとう」 心からの感謝を言葉に出す。 「礼は成功してから形にしてくれ!!」 「俺は酒でいいよ!」 「今の会心の『ありがとう』を返せ!」 笑い声が部屋の中に溢れた。 今のこの状況で告白なんてあまりにも無謀な気がする。 でも、サークルの引退を控えた今、このまま何もしなければマオちゃんとの今までのことが全て切ない思い出にかわってしまいそうで…… 何より、一緒に喜んでくれた奴、悩んでくれた奴、そして悲しませてしまった娘に対して唯一俺が出来ることはこれしかない。 ……結果がどうなろうと。 よし……頑張ろう!!
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