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「そういえばそうですなぁ」
タバコの灰を落としながら言う。
「で?」
「で?って言われても急には出てこんよ!」
「なんかあるでしょ?カワイイとか。髪形はロングじゃなきゃダメとか。
巨乳とかツリ目とか困ったしぐさが堪らんとか駆け寄ってくる姿が仔犬のようとか!後は……」
どんどん喋ってるけど、途中から完璧に自分の好みになってるよね?
駆け寄ってくる姿が仔犬のようって、あの娘は走るときだけ4足走行になるのか?
怖い!!と、モウちゃんの彼女の駆け寄ってくる姿を想像してビビっていると
「ヨウちゃん聞いてる!?」
モウちゃんがノロケから帰ってきた。
「あっ、あぁ……怖いなと」
「はい?で……なんかないの!?」
「んーーーーー……わからん!」
それをタバコの火を消しながら聞いていたモウちゃんが一言
「よくそんなことで生きてこれたね…」
えっ、今までの俺の人生全否定!?
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