秋~陽の照る日~

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「……ってことがあったんだ」 ここは俺の部屋。時間は夜。 気温は……分らん!若干寒いな。 「もうお前、よく分らんことになってやがんな」 胡坐をかきたばこを吸いながらのタカシの第一声。 「ミクちゃんてそんなに一途な娘だったんだ……」 こちらは片足を立てタカシと同じくタバコを吸うモウちゃん。 「いやまぁそうなんだけど、問題はそこじゃない」 俺もタバコを…… 部屋、真っ白!! この3人での会合ももう何回目だろう? 「「それはこっちのセリフだ」」 「いや君たちが勝手に開くんでしょうが!?」 「「そだね」」 これをまさに三位一体と…… 「まぁさすがに気づくよね。 ヨウちゃんもマオちゃんも明らかにおかしかった」 「あぁ、間違いない。 付き合ったけど別れちゃいました。的な雰囲気がバンバンに出てたぜ!」 「タカシ君。笑顔で親指を立てないでくれ」 立ち上がり部屋の淀んだ空気を入れ替える。 「……もういこうと思う。決着を付けに!」 開けた窓から夜空を見上げながら言い放つ。
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