秋~陽の照る日~

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「それはそうだけど…… はっきり口に出しては言ってなかったから」 顔を見合わせる二人。 「太陽さんて……天然さんですか?」 「いいえ」 「天然さんですね」 「あの、返答の方を……」 可笑しさを堪え切れず、互いに笑い始める。 「こちらこそよろしくお願いします」 そう言った彼女の笑顔は太陽よりも眩しかった。 陽の照る日。 俺たちは晴れて恋人同士になりました。 「これから……ずっと一緒にいて下さいね?」 「当たり前です。離しません」 俺は彼女をぎゅっと抱きしめた。
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