4人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋は暗黒の輝きに包まれている。
思わず生唾を飲み込む俺。
機械仕掛けの箱の中の俺は、相変わらずオリジナルと同じ動きをしている。
流石に恐くなってウィンドウを閉じようとした。
しかし、どうした事か。
手が言う事を聞かない。
叫ぼうとするが、かすれた情けない音しか出ない。
瞬間、箱の中を見る。
奴と目が合った。
血走った目をして俺を睨んでいる。
その時、俺は矛盾に気が付いた。
奴の手が、俺の首に迫っている。
…機械箱を通り抜けて。
最初のコメントを投稿しよう!