284人が本棚に入れています
本棚に追加
/206ページ
ピリリリッ!
エグゼクの朝は携帯の着信から始まった。
ピッ!
「んぁ~い、こちらエグゼク」
「んぁ~い、じゃない!!何時だと思ってんの!?もう昼過ぎよ!!」
勢いよくエグゼクにツッコミを入れた電話の主は隊長のエルマだった。
「なんだよ隊長!今日は休日だぜ?」
エグゼクはすっかり学校生活にハマっていた。
「あらぁ?あなたの任務に休日なんてあったかしら??」
エルマは軽くキレかけていた。その声を聞きエグゼクは真面目に目覚めた。
「すいません!俺に休日はないですね!!」
なんとも悲しい一言だ。
「よろしい!わかればいいのよ?わかればね!」
エルマの声からは怒りが消えたが内容は恐ろしかった。
「ところでどんな任務なんですか?」
エグゼクはここぞとばかりに話題を変えた。
「任務はクレイジーヒューマン狩りよ!」
(オイオイ、狩りかよ!めんどくさいな!)
なんてエグゼクは思っていた。
「数はおよそ10!場所は駅の近くよ!!」
エルマの発言にエグゼクは驚きを隠せない。
「駅って人多すぎない?てかそんな場所で何すんだよ奴等は!!」
「さぁ人間狩りでもやるんじゃない?ちなみにこれはあなただから頼める任務よ!!」
エルマはエグゼクにそう告げる。
「俺が漆黒の狩人だからですか?」
エグゼクは意味深な発言をした。
「あら?その名前は捨てたんじゃないの?」
エルマは楽しそうに聞いてきた。
「はぁ、わかりましたよ!エグゼク=ベザリウスはこれより任務に着任しますので電話を切ります」
「はいはい!よろしくねぇ!」
こうしてエグゼクとエルマの会話は終わった。
最初のコメントを投稿しよう!