第4章―そして運命は動き出す―

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フェイズクロスの軍勢が引いた中、エグゼクは一人戦場の中にいた。 (ハル、俺とお前は敵同士になっちゃったんだな) エグゼクは俯きながら泣いていた。 その頃、王と共に居るエルマは 「王様!敵軍が退いたようです!」 「それは誠か!?よしワシは直ぐにでも城に戻るぞ!!」 エルマは扱いにくい王様に悪戦苦闘していた。 エルマと王様が城に着くとそこには黒のコートを羽織ったエグゼクが立っていた。 「エグゼク!無事だったようだな!!」 エルマが話しかけるがエグゼクは聞こえていないようすだった。 「お主が救ってくれたのか!礼を言うぞ!!」 するとエグゼクが突然剣を王に向け話し始めた。 「礼を言うって言ったな!なら俺がクレイジーヒューマンと武族と同じだとしても同じことが言えるのか!?」 エグゼクのいきなりの問いに周りは黙ってしまった。 「それは誠か?貴様は武族の民なのか?」 王は震えながらもエグゼクに問い始めた。 「あぁ、本当だ!お前が差別し嫌っていた者に助けられた気分はどうだ?」
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