第4章―そして運命は動き出す―

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エグゼクの目は怒りと悲しみの色しか映していなかった。 「お主が助けてくれた事には礼を言う!しかし敵国のお前はなぜワシを助ける!」 王はエグゼクに向けて聞いた。 「それは俺が黒の十字架だからだ!」 エグゼクは王に対しではなく一人の人として王に話している。 「そして、奪うだけの連鎖を終わらせるために俺はいる!」 それだけをいうとエグゼクは去っていった。 その頃フェイズクロスでは 「よぉ、ハル!お前が失敗とは珍しいな!!」 ハルに男が話しかけていた。 「なんだアルクか、俺にだって失敗ぐ」 「昔の友達に会ったんだってな!!」 アルクと呼ばれた男はハルの撤退理由を知っていたらしくハルに問い詰めた。 「そいつは何者だ?俺達の武装を撃ち破れる人間なんて居ないはずだ!!」 そしてハルがその問いに答え始めた。 「アイツは武族の俺達の仲間だ!」 ハルの言葉にアルクは動揺していた。
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