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「それと、占い婆が上機嫌だったよ。何か面白い話を知っているのではないかな?」
「そうですか。ありがとうナポレオン皇帝。感謝します」
「なに、君にはいつも世話になっている。ではまた。可愛らしいお嬢さんもごきげんよう」
ナポレオンはそう言うと、マントを翻して去って行きました。
ピエロはその後ろ姿を見ながら言いました。
「彼は本物のナポレオンが皇帝になった時に、有名な人形師に作らせたんだって。失脚する時のゴタゴタで、ここに行き着いたらしいよ」
言い終わると、ピエロはにこにこ笑いながらアリスの手を引いて歩き出しました。
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