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過去の日々と暴走の果て。
ああ、甘い過去と辛い現在に何を思ったのかしら。
繋がれた鎖は今にも私の首を締めつけそうで。
怖い、なのに……
どうして?
何で私は逃げないの。
今なら鎖はすぐに外せるわ。
この今を壊せば、すぐに昔の私に戻れるのかもしれないのに。
友達も多いし成績も上のほう、優しくて心配性な姉と両親、不自由のない暮らし。私はそんな幸せが好きだったのに。
なのに、何で変人しかいないこの家にいるわけ。
これは私の望んだこと?それともあなたがそうしてしまったの?
ああ、こんな幸せ誰か壊して、私を正気にして。
あの雨の降っていたあの日に、正気じゃなかった私を、誰か連れ戻して。
過去をやり直させて。
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