引っ越しは 突然に…

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引っ越しは 突然に…

醍醐邸を 訪問して 2週間が過ぎた ある日… 真は 仕事を 終え 帰宅して アパートの鍵を 開けて 唖然とした…其処には 何もない 空間が 空いていた… 『あれ?部屋を 間違えた?』 外に出て ルームナンバーを 確認する…確かに 真の部屋だ。 (な、何で 何もない!?) そう!! 朝までは あった物が 何もないのである…呆然として 玄関前で 立ち尽くしていると 外で 車が 止まる音が聴こえた。 『真様…御迎えに上がりました。』 そう言われ 振り向くと そこには 知らない 男が 頭を 深々と下げて 待っていた… 『は?御迎え?どういうこと?』 意味が解らず 聞き返すと その男は 真を 見つめて 話し掛けてきた。 『はい…真様を 迎えに行けと 醍醐様より 承りました故。申し遅れました。私は 執事の 鎌田と申します。これから 宜しくお願いいたします、真様…』
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