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更に速度があったため、ヘッドスライディング状態で10メートルほど滑走した。
幸い、女子生徒の右横にわずかにズレていて、接触事故だけは免れだが、10メートル滑走したためか、鼻血が出て、手や顔に軽い擦り傷がつく。
桜「いってぇ……」
ナマケモノ並みに遅い速度で起き上がり、ポケットティッシュを一枚取り出し、鼻を押さえる。
?「ちょっと!大丈夫!?」
さっきぶつかりそうになった女子生徒が駆け寄って来て桜を気遣う。
桜「あぁ……大丈夫で……す……」
鼻を押さえながら答える桜は、駆け寄って来た女子生徒に見とれた。
艶のある黒髪を、肩の少し下まで伸ばしたセミロングで、大きめの黒い瞳。
そして何より、何が入ってんの?ってくらい大きな胸が印象的だった。
いくら見た目幼女の桜でも、中身は男。
そこに目がいくのは当然だった。
?「血が出てるじゃない!保健室行くわよ!」
そんな桜の視線に気づいていない少女は、何を思ったか、女子生徒は桜をお姫様抱っこして走り出す。
桜「ふぇ!?ちょ……なんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
抱えられた桜は抵抗する暇なく、いや寧ろ抵抗すれば胸に触れる危険があるため、抵抗せずに保健室に連れて行かれた。
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