284人が本棚に入れています
本棚に追加
/189ページ
課外授業の日の朝、ロストは教室にいた。
他の生徒達も教室に集まっており、チャイムがなる。
「おはよーさん」
そしてグレイが入ってきて
「早速ですが課外授業のペアを発表しま~す」
やる気のない声を出し、ペアの名前を呼んでいく。
次々とペアが明らかになり「よろしく」や「あいつじゃなくてよかった」などの声が聞こえてくる。
そして
「そんでアーバインとサンライズ。
以上で~す」
ロストのペアが明らかになった。
すると後ろからちょんちょんと指でつつかれ後ろを向くロスト。
「よろしくね」
そこにはニコニコと笑っているルナがいた。
「こちらこそよろしく」
ロストはルナでよかったと心底思った。
他の人だったらどうしようと不安に思っていたからだ。
「ちなみにこのペアは昨日やったトーナメントの順位で決めてま~す。
1位はビリと、2位は下から2番目と、3位は下から3番目とって感じで~す」
昨日のトーナメントはこのペア決めの為だったようだ。
「……」
そしてそれを聞いたロストはルナを見る。
「……一回だけ勝ったよ?
ビリ決定戦だったけど」
苦笑しながら言うルナはロストと目を合わせない。
「……まぁ剣術が全てじゃないしね」
ロストはそう自分に言い聞かし、無理やり納得する。
「私だって頑張ったんだよ~
ほんとだよ~」
少ししゅんとしてしまったルナはロストに頑張った事をアピールする。
「はいはい。
よく頑張ったね」
ロストは受け流すように対応し、慰めで頭を撫でる。
その瞬間
「てめぇ!!
ルナちゃんに何してんだこらっ!!」
「その罪死んで贖え!!」
なんかもの凄くひどい事を言われ、びっくりして手を離すロスト。
「アーバイン。
お前ら部屋同じ何だからイチャイチャなんていくらでもできるだろ~。
人前でやって恥ずかしくないのかこのゲス野郎」
教師が口にしてはいけないことを口にした。
「いや……妹によくこうやってたからつい……」
ロストはもの凄くビクビクしながら言うと
「い、妹だと~!!」
「貴様ルナちゃんばかりか禁断の愛にまで手を出したのか!!」
「この不埒者め!!
恥を知れ!!」
「まって!!
なんかすごい方向に話が進んでる!!」
生徒達が勝手に話を発展さしていくのでそれを必死でとめるロスト。
最初のコメントを投稿しよう!