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「はいはい、ごちそ~さま。
あたし達はもう帰るからごゆっくり~」
ルーシーはそう言うとティアを連れて部屋からさっさと出て行ってしまった。
「……」
「……」
2人に微妙な空気が流れる。
「……あ、明日早いからもう寝るね」
「う、うん、おやすみ」
ロストは逃げるように自分の部屋に入って寝てしまった。
翌日
「眠い……」
ロストが起きたのは日の出すらまだな早朝、なので瞼は重くもう一度眠りにつきたい衝動にかられる。
「……起きてご飯作らなきゃ」
しかしルナに作ると言い切ってしまったので重たい体をおこし台所に向かい、料理を作り始めた。
「こんなもんかな」
料理を作りおえ、部屋に戻り出掛ける支度をする。
「挨拶って言ってたし制服の方がいいのかな?
でも人がたくさんいるところなんだし制服はあれかな?」
少し悩んだ末、ジーンズに黒の長袖とゆう素朴な格好で行く事にした。
「じぁあ行こっかな」
支度を終え、正門に向かう。
そして正門についたのはグレンが指定した時間通り。
だったのだが
「誰もいない……」
グレンがいない。
何もせずただひたすら待ち続ける事30分。
「よっ」
何故かボロい車にのり煙草を吸いながら現れたグレン。
「……遅くないですか?」
「遅くないです」
プハーと煙を吐くグレン。
「時間押してんだからさっさと乗れ」
誰のせいだと思いながら車に乗るロスト。
「「よっ」」
車の中にはユアンとカイムもおり、片手をあげ挨拶している。
「あれ?
先輩達も行くんですか?」
「あぁ、何か呼ばれた」
「なんでだろな」
2人は顔を合わせ不思議な顔をする。
「はい、じぁあしゅっぱ~つ」
「うわ!!」
グレンがいきなりアクスルを全開まで踏み込んだので、驚くロスト。
「隊長はいつもこんなんだから気にすんな」
驚いたのはロストだけで、ユアンとカイムは眠そうに欠伸している。
「……こんなのに慣れたくないなぁ」
ロストは溜め息をつく。
「つくまで結構かかるから寝たらどうだ?
俺らも寝るし」
「……そうですね、そうさせて頂きます」
そしてロストはゆっくりと目を閉じた。
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