最後の優しさ

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淋しい時に蘇るあなたとの思い出に 涙が頬をつたい止まらない…。 色褪せることはあっても 決して消えることはないから 今でもあなたがこんなに愛しい。 ふたりで話し合って決めたさよなら 精一杯の強がりを見せ笑顔で別れた。 遠ざかっていくあなたの背中 最後まで見続けることが出来ずに あなたに背を向けゆっくりと歩き出した。 あれから月日は流れて あの時と同じ季節が訪れた。 あなたと初めて行った海に 今年は独りで来ているよ…。 いないはずのあなたの声が 潮風に乗って聞こえた気がした。
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